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修道院こぼれ話

修道院こぼれ話

初笑い
2014-04-01
初笑い (川内修道院)

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末に、ある姉妹に贈られたお歳暮をおすそわけしてもらった。すばらしい桐の箱に入った屠蘇湯である。ふたを開けるとプーンと木の香りが清々しい。和紙で作った袋の中に香のような木屑のような粉末が入っている。それをビニールの袋に入れ、さらにきれいな和紙でくるんである。そして、「1年の感謝をこめて」と美しい文字で書かれている。

 これはすばらしい!早速初湯に入れて楽しませていただこうと楽しみに待った。やがて元旦の初湯、ビニール袋から和紙の袋を取り出し、それを思いっきり破り浴槽の中にまいた。浴室いっぱいに木の香りがして粉末や小さな木屑が浮いたり沈んだり、さぞやいろいろな良い効果があるだろうと思いつつ寄ってくる木屑をかき分けながらゆっくり楽しんだ。満足して湯船から上がると・・・体中木屑や粉末だらけ、もう一度シャワーを浴びた。

翌日、姉妹たちに屠蘇湯のことを話すと「ええ!ふくろやぶったの!」と皆で大笑い。実は袋のまま使用するのだそうな。数日後「1年の感謝を込めて」と書いてある美しい和紙の裏側に何かかいてあるのを発見。屠蘇湯についての説明と最後に「このパックをそのまま浴槽に入れるか・・・あまり乱暴に扱うと破れてしまいます。ご注意ください」と書いてあった。


 某姉妹作の短歌

入浴剤 袋きりさき湯の中へ そこへ とびこみ 奇怪な気分

純心聖母会
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