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修道院こぼれ話

修道院こぼれ話

ちょっと寝させて…
2013-07-01
「ちょっと寝させて…」 (サン・ジェロニモ修道院)
 
 我が家には、番犬が3匹います。お父さんとお母さん、そして娘の家族です。普段は1匹ずつ別々の家にいるのですが、お母さんと娘は、通常、午後に散歩を兼ねて敷地内をうろつきながら、我が家を守ってくれます。そしてお父さんは、夜中に我が家を守る役目です。ちょっと怖がり屋ですが、不審な人や動物たちが近づくと、遠くにいながらも一生懸命叫びながら、私たちの安全を守ってくれています(と信じている私たちです)。
ある晩のこと、「お父さんの都合」により、娘も一緒に夜の番に回ったようでした。一晩中、2匹で走り回ったのでしょう。翌日は、天気の良い日曜日。私たちは太陽を大いに利用しようと洗濯をし、外の干し紐いっぱいに洗濯物を干しました。すべて干し終わり、ホッと一息ついたところ、すぐ横にある娘犬の家に近づいてみました。この日はお父さんも一緒でした。するとどうしたことでしょう。普段は敏感に人が近づけば身構え、食べ物をねだる犬たち。ところがこの日、人が近づいたことにも気づかないほど、思わずくしゃみしてしまったのにも気づかないほど、死んだように寝はまっていた2匹。夜中の番が相当こたえたのでしょうか。カメラを取りに引き返し、家の前に戻ってみてもまだグッスリ。
 しばらく眺めていれば、お父さんはいびきをかき始め、娘は夢を見ているのか手足がモゴモゴ。こんなに疲れるまでに私たちの家を守ってくれているのかという感動と、まったく寝てばっかりという疑いの気持ちが複雑によぎったひと時でした。とにもかくにも、我が家は今のところ安全です。いつも番をしてくれてありがとう。

純心聖母会
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