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修道院こぼれ話

修道院こぼれ話

ある日の会話
2016-07-01
ある日の会話          大江修道院 
 教会を訪れたT氏はお祈りをしたかったのでしょうか。こう尋ねました。「十字架のしるしはどうするの?」額から胸に、左肩から右肩にと声を出しながら十字架のしるしをしてみせると、「どうしてお祈りの時、十字架のしるしをするの」と更に質問されました。「十字架はキリスト者のしるしなんです。イエス・キリストは人類の救いのために十字架につけられたのです。ですが、みなさんは自由な気持ちでお祈りされていいんですよ」と私の応答。
 それからマリア像に目がはいると、「ぼくは、子どものころ大阪にいて、教会学校に行ってました。」と思い出したように語られました。何か、聖書の話とか覚えておられるかとの問いに「何もおぼえてないよ。行くといつもお菓子をもらえるので喜んで行ってました。」と。そして「今は、みんなに感謝。すべてに感謝の生活です。」と。「それが立派なお祈りですよ。」と、素直にでてきた私のことばでした。
 帰り際に、「ぼくは(手で示して)90歳」と教えてくださいました。非常に穏やかな、品のあるおじいちゃんでした。

純心聖母会
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