★神様のひろば★
神さまのひろば
2020-05-01
『神さまのひろば』(シスターM)
私は現在、 名古屋から新任地の島原にきたばかりでこの原稿を書いています。「ひろば」といえば人々が集まり、動物も植物も存在する場所ですが、名古屋での生活も一つの「ひろば」であったように思います。名古屋は、いろいろな国の習慣や言語、考え方の違う人々が混在しているところです。当然、教会も国際色豊かです。Japanese・onlyの私が「何故、名古屋へ?」「いったい何ができる?」との思いで始まった名古屋での宣教は新たな発見とチャレンジの連続、共同体の分かち合いと支えを経験する恵みの時でもありました。今、静かに振り返ってみますと、共同体は確かに一つの「ひろば」でしたが、共同体以外からも私は「ひろば」に招かれていたと思います。その一つを紹介いたします。
神の愛の宣教者会のシスターたちとカテケージスや食事会、おにぎり作りなどのボランティアをシスターたちの所でさせていただきました。教会でもどこでも出会うシスターたちはとても明るい。慎ましい生活と人々への愛の奉仕は神への強い信頼と人々への、特に助けを必要とする人々への思いには深いものがありましたが、その働きはすべての人に理解されているわけではありませんでした。ある人にとっては「無駄なこと・役に立たない・やっても解決しないこと」でした。
それでも祈り、働き続ける彼女らは「神さまのひろば」にいて、シスターたちのそばに集まってくる人々の居場所を「神さまのひろば」にしているのだと思いました。
私は時々、金曜日のおにぎり作りにでかけました。そのおにぎりを受け取るために公園に集まる人数は毎回100人以上。シスターたちとボランティアの人たちは、おにぎりを手渡す時、イエスがともにおられること、イエスが彼らを忘れていないこと、心の温かさを添えながら手渡していたのだと思います。その様子を見ながら、「ひろば」は「一つになる場所」だと感じることが度々でした。