純心聖母会は、長崎大司教区に本部を置く聖母マリアの汚れなきみ心に捧げられた教育と社会福祉の使徒的活動を行う聖座法の女子修道会です。

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純心聖母会
〒852-8142
長崎県長崎市三ツ山町415
TEL.095-848-2241
FAX.095-843-7570

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シスターへの道

 

あなたに伝えたい本

あなたに伝えたい本
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『イエスの教えてくれた祈り』
2016-12-01
『イエスの教えてくれた祈り』 「主の祈り」を現代的視点から
 カルロ・M・マルティーニ著 教友社刊
  シスターH
 
 「主の祈り」は一日何回も唱え、長年親しんできたいのりである。いろんな機会に誰も聞き、自分なりに深めてきた祈りでもある。それでもこの本によってまた目が開かれる思いであった。
 最初の「父よ」と呼びかけるところから、これはイエスの祈り方で詩編などにしても、「父よ」ではじまる祈りはないという。「父よ」といいながら、どんな方をイメージしているのか。イエスの、弟子たちの、そして個々のキリスト者の経験から何を意味するのか説明されているが、この一語だけでも広がりを感じた。続いて「み名が聖とされますように」が、エゼキエル36・22-26を前提とするように書かれている。人間が汚した神の聖なる名が偉大であることを、人間をまた立ちあがらせることによって自ら証明するという意味が根底にあり、「あなたが善い方、強い方であることを、そしてわたしたちを愛していることを、知らしめてください」と神の愛が、力が、私たちに明らかにそそがれていることを通して示されるよう促しているのだという。
 大聖年を前にミラノ教区民への刑務所、病院、修道院などからラジオ・テレビを通じての講話がまとめられているが、現代的視点からと副題にあるように今を生きる私に語られているようで、「主の祈り」を唱えるとき、意識するよう背中を押されている思いがする。
 
『見上げれば、必ずどこかに青空が』
2016-11-01
『見上げれば、必ずどこかに青空が』
          樋野興夫著 ビジネス社
     シスターN
 この本には、がん哲学外来を主宰する樋野先生に寄せられた悩みとそれに対するアドバイスがまとめられています。8月のカトリック新聞で「がん哲学カフェ」についての記事があり、同時期にちょうどこの本が目に留まり読んでみました。寄せられる悩みは様々ですが、そこから見えてくるものは、病気への不安と同じくらいみな人間関係に一番頭を抱えているということです。また「がん患者の悩み」として扱われていますが、病気に限らずいろいろな立場の人に通じるものがあります。
 最近いろいろな悩みを抱える人と話す機会が増えました。ただ聴くことしかできませんが、それでも心が休まればと願いながら。「人は寂しい」と言ったあの人は最近がんだと分かりました。多くは語らないし弱音もそんなに吐かないけれど、計り知れない不安があるはずだと、この本を読みながら彼女に思いをはせました。
 ここに寄せられる悩みの根源には会話の不足があるようです。今までしっかりと分かり合えていたら今になって気苦労はなかっただろうに、という類のこと。今私たちは互いにいたわり、十分に会話ができているだろうか。
 
『強く、しなやかに』
2016-10-01
『強く、しなやかに』~回想・渡辺和子
           山陽新聞社・渡辺和子編
      シスターS
 ナミュール・ノートルダム修道女会のシスター渡辺和子についてはすでに数多くの著書が出版されており、中でも「置かれたところで咲きなさい」は200万部を超えるロングセラーになるなどよくご存知のことと思います。 
 今回ご紹介するのは昨年度の山陽新聞朝刊に2月末から11月末までの63回にわたって連載された「強く、しなやかに 渡辺和子と戦後七十年」をまとめたもの。あわせてノートルダム清心女子大学の学報によせられた随想20編を「折々の記~理事長として」と題して出版されたものです(山陽新聞社編集局長あとがきより)。
 この本を通してシスター渡辺のご生涯をよく知ることができて本当によかったと思いました。二・二六事件で最愛の父上の非業の死を目撃され、9歳から母上のご薫陶の下、戦中戦後の厳しい生活を懸命に生き抜き、勉学と就職、入信と修道生活を通して、また岡山清心女子大学学長、理事長、日本カトリック連合会理事長としてその重責を見事に果たしてこられた日々の貴重なご体験を通して多くのことを教えていただきました。教育修道女として同じ理想と使命を生きる者として是非ご一読をお勧めします。
 
『日本人への遺言』
2016-09-01
『日本人への遺言』
 松原泰道著 / マガジンハウス
 シスターK

 日頃、本をほとんど読まない私ですが、ある日一冊の本を見つけ、一晩で読み切ったものがありました。それが本書です。臨済宗の高名な僧侶である彼は第一次仏教書ブームのきっかけを作った方だそうですが、時代遅れな私はだいぶ遅れてその波に乗りました。彼の著書はとても読みやすく、特に『日本人への遺言』は、人間として大切にしたいことを1から始めて100の項目で、万人に分かりやすく諭してくれます。
 ― 生きる意味とは何なのか?よくそんな質問をされますが、答えは実に簡単です。すべては他(ひと)のため、自分のためではありません。人は他の役に立つことを目的に生まれたのです。自信を持ってください。あなたはきっと誰かの役に立ちます。(「空」の章(1)より抜粋) 
 これを書かれた時は、御年101歳。そんな長い人生を、信念を持って生き抜かれた方の言葉が、最後にこう語りかけます。
 ― 日に新たに 日々新たに また日に新たなり。…私もこれをまねして日々新しく、そして若くなるつもりで毎日を生きていきたいと思っています。新たになるということは、すなわち学ぶこと。学ぶことで人生を豊かにすることです。―  (「愛」の章100より抜粋)
 私たちも負けてはいられません。興味がある方は、是非手に取ってみてください。  
 
『喜びのあかし』
2016-07-01
『喜びのあかし』
  モーリス・ズンデレ 福岡カルメル会
  シスターY

 本書はA5版厚さ5㎜の小冊子で、彼の「感嘆と貧しさ」から抜粋した2項目から成る。ズンデレは19世紀末に誕生し、1975年に帰天した仏系スイス人司祭である。
 最初の章「透明さの喜び」は、私のよろこびがあなたたちの喜びとなるように(ヨハネ15・11)が、主の私たちへの遺言であり、私たちの生き方の中心たる教えであるという。主の救いのメッセージは、自分のありのままの弱さを受け入れ、単純に地上のすべてを愛し、真実に生き、人間の尊厳を誇りに生きること。喜びの心で自然界のあらゆる現象に、また化学、芸術、身近な小さい出来事を素直に受け入れ、神からの贈り物として深い沈黙と愛のうちに熟させよと勧める。
 次の「アガペへの奉仕の生活」は修道生活についての省察で、平易にその本質と生き様について述べている。第二バチカン公会議以前に彼はこの省察を行っている。彼の深い内省と思索は本物であると思う。
 彼の著作は、女子パウロ会から次の3冊が出版されて高い評価を受けているようである。『沈黙を聴く』、『内なる福音』、『日常を神と共に』。他に福岡カルメル会から出版された本もある。
 
『祈るように生きる マザー・テレサと共に』
2016-09-09
『祈るように生きる マザー・テレサと共に』
  片柳弘史著   ドン・ボスコ社
   シスターⅠ

  タイトルに惹かれてこの本を手に取りました。「マザー・テレサと共に」というサブタイトルがついていますが、「祈るように生きる」という言葉だけでマザー・テレサを連想することができるものでした。この本は14日間で読める構成になっており、マザー・テレサのことばの引用から始まります。そして、それについて著者が分かり易く紐解き、最後に生活の振り返りが行えるようになっています。
 プロローグでは、マザー・テレサが姉妹たちに語っていた言葉が紹介されています。「世界のただ中にあって、いつも観想者でありなさい」このことばは、教会や自分の部屋で聖書を広げ、みことばに触れることだけでなく、あらゆる場所において神を観、神の存在を感じながら生きるということ。
 祈りの本質は、きれいなことばを並べ、立派な主張をすることではなく、神を愛し自分を委ね差し出すことであるということです。一日の24時間の全てを神とともに、生活の全てが神とともにいる祈りの生活であることを常に意識すれば、一瞬一瞬に祈りが込められ丁寧に生きられるのではないかと思います。
 マザー・テレサのように祈りと生活が一致することを期待しながら…。
 
『父さんの宝物』
2016-04-01
『父さんの宝物』
 山浦玄嗣著
 シスターF

 この本を読んだ後は、いつまでも心に余韻が残り、何回も繰り返して読みたくなる本である。タイトルだけを見たら子どものための本では?と思い、手にしてみた。
 読み進めていくうちに、そうでないことがわかった。しかもしっかりと大人に向けて自分の子どもに対する教育に自信を持って語り、しかもそれが子どもにとり宝物だよという意味でのタイトルであることがわかった。
 8人の子育て、カトリック信者は少数の村で、子どもに信仰を伝えるための奮闘記。子どもの育ち方等が、子どもとのエピソードのなかで楽しくおもしろく描かれている。またお父さんが子どもたちに話してきかせた聖書の話も載っている。これがケセン語の聖書翻訳のもとにもなっただろう。
 著者は福音書をすべてギリシャ語からケセン語へ翻訳し、それを一人で朗読して出版している。それはバチカンにも献納されている。医師として働きながら、長い年月をかけて翻訳された。東北の震災後は医師としての立場で、また信仰者として人々を支え助けた。上智大学での講演では震災の時の体験と経験を、ユーモアを交えながらの講演をされた。絶望は絶望のまま終わらない、と力強く信仰における希望を語っておられた。
 
『教皇フランシスコ講話集2』
2016-03-01
『教皇フランシスコ講話集2』
 カトリック中央協議会編・訳     
 シスターM

 教皇フランシスコは、教皇に就任されて以来、必要かつ適切にイタリア国外司牧訪問でも、ことばと行動力をもって人々に語りかけられる。そのおことばは平易で、とても分かり易い。
 就任後初めてのアジア司牧訪問として韓国を訪問され、パウロ・ユン・ジチュンと123同志殉教者の列福式、アジアの青年の日(AYO)韓国大会閉幕ミサ、平和と和解のミサを司式(315頁)、また正午のお告げの祈り、アレルヤの祈りの前に当日の福音についての解説、特に今、世界で起きている様々な悲しいこと、痛ましいこと、身近なことも会衆とともに祈られる姿に心がつき動かされる。また一方、権限ある政治家に平和の原理を訴えられ、キリスト者の一致と諸宗教間の関係改善を進めるという教皇の強い願いが表明されている(365頁)。
 本著は、2014年中の教皇のことばが収録されていて、初めは読んで感動していたが、この本にはまってしまい、現在、黙想に用いている。
 
『ローラ、叫んでごらん』
2016-01-01

『ローラ、叫んでごらん』
 R・ダンブロジオ著  サイマル出版
 シスターY 

 1歳半の時に生きたまま両親からフライパンで焼かれた少女。泣くこともことばを発することもせず、体を曲げ、頭を低く垂れ、自らは身動き一つしない。それが12歳の施設の中でのローラの姿だった。本書は、精神科医である著者が偶然性から関わりを持ち、ローラの人間としての自立へ踏み出すまでの6年間の関わりの実話である。医師として実力も評判も高まりつつあった彼は、貧困や社会的に疎外され苦しむ人々に時間を割く必要性はないと自負する野心家の一人でもあった。
 …度の強いメガネの奥は斜視。顔の半分は焼けただれ、皮膚は所々紫色…最初の顔合わせの間中、鼻孔から定期的に滴るしずくを彼女が拭うのか拭わないのか、催眠をかけられたように私は見ていた。 (「最初の対面」41頁)
 話しかけにも無反応、無表情、肩に手をふれようにも全身拒否の塊のような…虐待による心身の傷跡がいかに深いものか。著者は「人形の家」での家具の配置をきっかけに徐々に信頼を深め関係性を築いていく。彼はローラを観察し理解を深めるまなこの中に、彼女をはじめ精神障害を伴う子どもたちを世話している修道女たちをも捉えていく。私の目を惹いた勉強会での一場面である。
 ある夜、すっぽり被った毛布から光が漏れているのに気付いた修女は、エビのように背を丸め、片手に懐中電灯を握りしめ、涙の跡が残るローラを見た。彼女は、ローラは闇が怖いと思い、翌日、電池の箱を丸ごと与え、無くなったらあげるよと話した時に、互いの気持ちが通じたと直感したことを話した。すると院長修女は「それで毎週、新しい電池の箱をお願いしていたのね」と。何か月間も続いた電池のお願い物に、理由を問うこともなく。
 ヴェールと長い修道服を揺らし、不格好に立ち働く修女たち。著者の価値観、生き方が変わったのは、ローラと修女たちの影響であったといわれる。
 (現在は講談社から発行されている)

 
『ひと言でいいのです』
2015-12-01

『ひと言でいいのです』
 吉川直美 編著 いのちのことば社
 シスターO

 ほんの短い言葉にも人を癒し、慰め、勇気づける力があります。誰にでもそのような心をひかれ忘れられない言葉に出会った体験があるのではないでしょうか。
 この本は、マザーテレサの言葉や星野富弘さんの詩、スヌーピーとルーシーとのある会話、スラム街の少女のやさしい心からの言葉などが取り上げられ、それに解説が書き添えられたものです。名言集というよりも彼等自身の体験を通して語られた言葉や苦悩の叫び、つぶやきなどが紹介されており、中には見聞きした言葉もあるかもしれません。有名な人もいれば名も知れぬ人もいますが、様々な背景を持つ人々の言葉や詩の奥に神様と相通じるものがあり、新たな気づきや光を感じさせてくれます。ちょっとした時間にも簡単に手にとって読むことができると思います。日々の歩みの中に、ぽっと灯りをともしてくれる、道を示してくれる、そのような心に響く言葉に出会えるかもしれません。また、本の中で言っています。私たち一人ひとりもまた詩人であり、あなたでないと語れない希望の言葉をもっていると。私たちの口から出る言葉が、一人でも多くの人に希望の光を与えることができたらと思います。
 

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