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修道院こぼれ話

修道院こぼれ話

ピーちゃん
2013-12-01
「ピーちゃん」ありがとう (田園調布修道院)
 セキセイインコ「ピーちゃん」は、昨年春、幼稚園の鳥小屋で生まれて間もなく、仲間から頭を傷つけられたところを姉妹に救助された。修道院2階廊下の隅に鳥かごが置かれ、姉妹たちの手厚い看護を受けて、頭の絆創膏が外れるほどに傷は回復。アッシジの聖フランシスコに似た頭がチャームポイントであった。鳥かごの前を通る度に「ピーちゃん!」と声をかけられると、ピーちゃんは必ず、「チョンチョン」とリズミカルに答えてくれた。人気者のピーちゃんは姉妹たちの手のひらに乗せてもらっていた。隙を見ては器用に修道服の襟元まで上りあがり、固い襟をくちばしでガシガシとかじって遊んでいた。ピーちゃんを恐れる小心者の姉妹たちが足早に側を通ると、遊んでもらおうと低空飛行で突撃しては悲鳴を上げて逃げられ、寂しそうな顔をしていた(ように見えた)。夏の暑さで体力を消耗したピーちゃんは、9月10日の朝にひっそりと神様の元へ旅立ってしまった。短すぎる命であった。今、ピーちゃんは修道院前のルルドの横に葬られている。共同体に癒しと笑顔を与えてくれたピーちゃん、ありがとう!

純心聖母会
〒852-8142
長崎県長崎市三ツ山町415
TEL.095-848-2241
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