修道院こぼれ話
ちょっといい話
2013-11-01
「ちょっといい話」
ある病院の聖堂に立ち寄った時のこと。車いすのおばあちゃんのそばで若い看護師が広げた用紙を掲げている。マジックペンで丁寧に書かれた見覚えある歌だった。
父なる神にささげよう イエスと共にささげよう…
「一緒に歌いましょうか」と声をかけるとおばあちゃんはにっこりとうなずき、声をあげて歌われた。入院する祖母がさびしくないように、二十歳になる孫娘が持たせてくれたものだという。聞けば五島江袋出身というおばあちゃん。堅固で篤い江袋の信仰が孫に明らかに伝わっていることを感じた。病室の壁に張って、「いつも歌い、祈っている」という。初めてという若い看護師に十字の切り方を指導していた。「堂々と大きく切るんだよ」と。頼もしい宣教姿勢に敬服!