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修道院こぼれ話

修道院こぼれ話

ぼくが、キリストだよ!
2018-05-01
「ぼくが、キリストだよ!」(ブラジル修道院)

 もし誰かに、「ブラジルでの一番の思い出は」と尋ねられたら、次のことを話すと思う。
 ブラジルでの生活を始めて間もないころ、その日は聖金曜日でブラジルは休日、教会では、午後3時から十字架の道行が行なわれる。教会の周囲を、キリストの御像を担って、道行が行われることになっていた。写真を撮って姉妹の皆様に見せたいと準備していた矢先、近所の方が「下の家に住んでいるお爺さんの様子がおかしい」と、知らせてきた。私は、腕時計を見た。2時30分。「いやだな…」との思いが走った。そのころSrTと住んでいた時で、二人で急いで行ってみた。
 お爺さんはハンセン氏病で足に大きな傷があり、治療のために住んでいるときだった。彼は糖尿病による糖尿昏睡の状態だった。部屋は排便の臭いが充満しており、SrTに点滴の準備を頼み、私は衣類の取り換えを始めていた。そうしながら、もう一度、腕時計を見た。3時30分。「ああー、もうだめだ」と思った途端、昏睡状態の彼の顔が、「僕が、キリストだよ!」と。
 ハッとしたと同時に、「貧しい人々の中に、キリストがおられる」とは、このことかと、実感させられるとともに、修道者として、看護婦として何たることかと、ほっぺたをたたかれた思いだった。

純心聖母会
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