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神さまのひろば

★神様のひろば★

神様や聖書について何でも聞いてみよう
2017-05-01
神さまや聖書について何でも聞いてみよう  (三ツ山修道院)

 「神様や聖書について何でも聞いてみよう」と呼びかけるポスターが学内の数か所に掲示されている。カトリック学生の会が主催している企画で、シスターや信者の先生数名がそれぞれのテーマを持って学生を募っている。宣教の一環として私も何かできればと思い名前を連ねてはいるものの、待てども、待てども学生が訪ねてくる様子はない。どうしたものかと思案していると、タイミングよくゼミ生を担当することになった。
 私の担当するゼミ生はモンテッソーリ教員を目指す学生で、半数以上の学生がカトリック系の幼児教育、保育現場に就職していく。しかし、ゼミ生の中で信者は1パーセントいればよい方である。学生は大学でキリスト教についていくつかの講義を受けているが、本人たちも十分理解できていないことを自覚しているため、就職後、日々の保育の中で行われる、お祈りや宗教行事等に対する不安を抱いている様子が伺える。そこで、4年生の後期に週1時間の勉強会をやってみようと思い、ゼミの4年生に自由参加ということで呼びかけた。昨年3回目の勉強会を行ったが、いずれも8割以上のゼミ生の参加があった。
 勉強会の内容は園で行われる宗教行事を踏まえて、教会暦について、教会の建物内の説明や意味について、旧約聖書の振り返り、お祈りについて、聖母マリアについて、宗教行事に向けての準備のあり方などである。「講義で習ったはずだけど」と言いながら聖書の内容や人名を質問すると、苦笑いをする学生、張り切って答える学生など様々である。時にはとんちんかんな答えをして、皆で爆笑することもある。学生からは、「意味が分かった」、「整理ができた」などの声も聞かれるので、少しは役に立っているようである。終わりにはお茶をして和やかに過ごし、あっという間に1時間が過ぎていく。
 モンテッソーリは幼児期に「宗教を感覚的に理解する鋭い敏感期があることを知りました」と述べている。環境から多くのことを吸収する幼児期に宗教的環境を整えることができる保育者であってほしいと願っている。就職後、彼女らがこれまで学んだことを、保育者として少しでも日常の園生活の中で子どもたちに伝えていくことができるようにと祈りながら、今年も10名のゼミ生を送りだした。

純心聖母会
〒852-8142
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TEL.095-848-2241
FAX.095-843-7570

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