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神さまのひろば

★神様のひろば★

特別なことではなく、ただの日常ですが
2016-01-01
特別なことではなく、ただの日常ですが… (浦上修道院) 
   
中学側職員室の出入り口から元気な声が響く。 
 「シスタ〜♪」(音声で届けられないのが残念です。)
始めは自分の名が職員室に響き渡るのが恥ずかしかったし、良いことをするためにひたすらプッシュしてくる彼女に苦笑いしながら、ちょっとした仕事を一緒にやって過ごしているうちに、先生方も慣れて来て、「あの子はシスターに任せておけば大丈夫!」との声も聞こえるようになった。
 宗教の教科担当、小羊会の世話役の仕事はやりがいがある。しかし、何か特別な集いをやろうと意気込んでも、現実はなかなかついて来ない。呼んでも集まらず、がっかりすることが多い。無関心ではなく、ただ、生徒たち自身が忙し過ぎてこっちに来れないでいる、そんな気もするのである。こちら教師側も意外と忙しかったりする。多くを期待してはいけないことを学び、小さな出会いと関わりを大切にしているこのごろである。実は、この原稿を書いている今日の放課後、校内クリスマス会の準備のために小羊会の数名が手伝ってくれた。私はあれこれ仕事を頼み、彼女たちは快く引き受けてくれ、スムーズに事が進んだ。終わりに「ありがとうございました!」で別れたが、こんなちょっとしたことを大切にしていくことだと思う。
 4月、小羊会にも新入生を迎える。自分の所属教会さえ知らず、「初聖体」をしたのかどうかも記憶にないというところからスタートする。中学の時に「堅信」の勉強から脱落してそのまま過ごしている生徒たちにやんわり声をかけ、時間をかけて関わりを持つ。様々な理由で教会に行っていない生徒がいるので、声かけは難しいが、この時ばかりは広く、温かい心で接するように心がけ、今でなくても近く、あるいは遠い将来でも教会につながっていくことを期待している。そして、個人的にお付き合いが深まると、「シスターにならない?」と声をかけることも忘れていない。それも一度や二度ではなく、繰り返し・・・。

純心聖母会
〒852-8142
長崎県長崎市三ツ山町415
TEL.095-848-2241
FAX.095-843-7570

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