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神さまのひろば

★神様のひろば★

ただいま奮闘中
2014-11-01
ただいま奮闘中(しとね修道院)

土と海の香りのする信徒との交わりも深まってきた私ですが、人と人との出会い、人と物との出会い、その出会いの中で、たくさんの気づきをいただいています。限られた時間の中でのふれ合いですが、長い年月の間に大きな積み重ねになっています。
 台所は、私にとって命とふれ合う身近な場です。食材は生き物ですので、また栄養素を保つためにも、炒めすぎたり、茹ですぎたりすると、歯ごたえがなくなり、揚げすぎると硬くなるし、目が離せません。でも目を配り、手間をかけ、心を尽くして作ったものはみた目にも美しいし、おいしいです。
 今、保育所には四品目のアレルギー(卵・牛乳・小麦・大豆)を持っている1歳児がいます。調味料のほとんどに小麦粉が成分としてはいっているので、大半の調味料が使えません。そこで、素材そのものの味にちょっと工夫して美味しくするように心を配っています。麺類の時にはあわ麺、ひえ麺、きび麺、マロニーなどを使用し、パンはご飯で対応しています。もうすぐ6か月に一度のアレルゲン検査の結果が出るころです。せめて大豆だけでも使えればと願っています。また、4か月と10か月の乳児もいて、離乳食も奮闘中です。子どもの発達に合わせ、口や舌の動きを見ながら進めています。一食ごとに変わっていく成長ぶりに毎日の食事に手をかけ、心を尽くすことが子どもの心と体を満たすエネルギーとなっているので気が抜けません。
 毎月一回のセルフドック(手作り)
の時間には、食育の話を通して食材の命の恵み、作ってくれる人への感謝の気持ち、3つの色の食べ物をバランスよく食べることの大切さを子どもたちに直接伝えていくことができます。お友だちや家族と一緒に食べることの喜びを味わい、食卓が明るく楽しくみんなが元気になってくれるとうれしいです。
 人のためにできることが自分の足元にたくさんあるということに気づくと、ふだんの生活の中で、美しい自然や海を見てきれいだと思ったり、誰かに会って話をしてうれしかったり、いただききものをしておいしいと感じて感謝する日々の平凡な営みの中に、深い祈りがあると気づかされます。「食事を作る人は、あなたの不平、不満、職業を食べさせるな。真心を!」と言われたことを心にとめて、日々努めています。
 「食事を作る人は、あなたの不平、不満、職業を食べさせるな。真心を!」と言われたことを心にとめて、日々努めています。

純心聖母会
〒852-8142
長崎県長崎市三ツ山町415
TEL.095-848-2241
FAX.095-843-7570

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