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神さまのひろば

★神様のひろば★

道端の宣教
2014-10-01
道端の宣教 (小野田修道院)
 
 復活されたキリストと出会った使徒たちは、聖霊を受け、臆病を脱して命がけの宣教にかりたてられました。使徒パウロは言います。「福音を宣教しないなら私は不幸なのです」(1コリント)と。Sr江角の回章にも「人々の霊魂を聖主に導かなければ修道生活は無意味である」「私に何の布教が出来ますかとおっしゃいますな。聖主の愛に生き、聖主をお喜ばせ給う熱意を持っているならば」(1971年)とあります。
 私にいただいた宣教の場は、看護のお仕事だと思っております。ホーム内で利用者の健康管理、その中で病んだ心、痛む身体を癒すため病院から処方される薬などの準備に心をとめ、祈りをこめ、また不具合を訴える方にやさしい対応、診察の介助などに努めております。一方、園内を出て外来受診に付き添う日々も多くあります。そこで出会う方々、病院従事者、外来者、他、出会いの輪は広がっていきます。そこでは積極的に声をかけ、関わる術を学びます。一度限りの出会いと出かけるたびの出会いがあります。会話に始まり、わがホームとキリストを証しするチャンスを見出します。「お宅のホームに入所するにはどうしたらよいですか。」「一度、話してみたいと思っていました。」「私も学生の頃、カトリックの勉強をしましたが、勉強を終えて友人と二人で洗礼を受けようとした時、親に反対を受けてだめになったのです。」「私は○○の信者です。昔の教えは厳しかった。もうここにきて20年になる。20年教会に行っていません。シスターを見たら話したくなりました。」その日は聖木曜日だったので、復活祭に一度、お立ち寄りくださいと声かけしましたが、一度きりになっています。
 このように出会った方々を思い起こし、私の祈りの輪は広がっていきます。現在、長く続いているのはペットショップのおばあ様。ペットショップの横を通った時に声かけしたのがきっかけで、今ではホームの近くまで来られてもペットを連れているため、上まで上がってこられませんが、私がここにいることを確認して帰られ、私がしばらく出なければ、転勤になったのか、病気ではないのかと気遣ってくださるようです。私はこれらのことを道端の宣教と名づけました。使徒たちの熱意、シスター江角のお言葉を心に刻み、今日も笑顔で道端の宣教に出ます。

純心聖母会
〒852-8142
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TEL.095-848-2241
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