★神様のひろば★
思いやる心から神のふところへ
小さな世界に住んでいても
せめて周りの人々を愛し、
大切にする心を失わないように
(シスター江角のことばより)
(川内天辰修道院)
「私は、小学校教師として発展途上国での教育支援をするという夢ができ、その実現のためこれからの4年間を広い視野に立って学び続けたいと思います」。
これは純心講座で「世界一大きな授業」を行った時の数人の学生の感想です。純心講座は、建学の精神を学び、その精神に基づいて社会に奉仕し、貢献する人間の育成を目的として全学科1年前期に必修科目として設けられています。この授業を担当するのが各学科に所属するシスターである私たちで、心おきなく純心の精神を伝え、シスター江角の思いを語り、神さまの愛、聖母マリアの心を伝えることのできる重要な科目として位置づけています。
さて、この講座で実施した「世界一大きな授業」とは、世界のすべての子どもに教育を!の実現を目指して、先ず世界の教育の現状を知り、その中で私たちができることを考え、行動に移していこうという趣旨があります。これに賛同し、今年授業を実施した学校、グループの参加者は日本で7万人ほど、世界では1000万人近い人々が同じテーマで考えています。
シスター江角は、社会に貢献できる女性、グローバル社会に通用する人材を育成することの重要性を語っておられます。世界の現状を知らずして、あるいは目を瞑り、現在の自分の立ち位置に満足しかねない学生の心を揺さぶり、考える鍵を握ることによって、日本のみならず世界にもっと目を向け、発信することの重要さを知る機会になればと願い授業に取り組んでみました。純心に入学した学生が本来有している自分の中の優しさ、思いやる心に気づき、その芽を育み、分かちあうことの必要性や素晴らしさを体得する時、神さまの愛を感じているように思います。その機会をできるだけ多く提供できるように、私たちに与えられた宣教の場でこれからも学生と積極的に関わっていきたいと思います。