純心聖母会は、長崎大司教区に本部を置く聖母マリアの汚れなきみ心に捧げられた教育と社会福祉の使徒的活動を行う聖座法の女子修道会です。

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純心聖母会
〒852-8142
長崎県長崎市三ツ山町415
TEL.095-848-2241
FAX.095-843-7570

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シスターへの道

 

あなたに伝えたい本

あなたに伝えたい本
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『いのちの食卓』
2014-04-01

『いのちの食卓』   辰巳芳子著 マガジンハウス
         シスターK

 先日、料理研究家辰巳芳子先生の「いのちのスープ」が偶然に放映。入院患者と職員の笑顔、幸せ溢れる対話に、観ていた私たちも幸せ。さらに2月9日付カトリック新聞に「食と霊性」、魂にしみわたる「料理」「食」を通して宣教の可能性を探るシリーズとあり、聖テレジア病院の取り組みを紹介。辰巳先生の「いのちのスープ」を食に取り入れ、入院患者を支えるシスターのご奉仕の姿勢は、「冷たい食は冷たく、温かい食は温かく、手抜きせず真心」でした。

 「仕えあう」料理と向き合って、「人とのかかわり」において「仕えあう」ことの一つの稽古が料理であり(第1章)、「人生を幸せに終えるための食、それがスープです」(第4章)と先生のおことばです。

 むずかしいですが、洋風、和風いずれにしてもスープ(汁物)の味に真心を、私も賛同です。この本が魂に触れ、奉献生活の祈りと働き、喜びになるとありがたく思います。本の紹介というよりも、出会いの分かち合いとなりました。カトリック新聞を再度読み、温かい心、思いを感じた次第です。
 
『こころの座標軸』
2014-03-01

『こころの座標軸』
  犬養道子著 婦人の友社  シスターS

 
 雑誌に掲載した文章をまとめた本です。「生活しつつ祈りつつ」と題名のついた部分から引用します。

 
 ― 日々、祈るために、私はいつも 福音書を手にとります。六十年近くを生きるうちに私の「読む角度」は少しずつ違って来ました。ここ十年ばかり次第につよく浮かび上がって来たのは、各人それぞれに対するときのイエスがどれほどリアリズムに満ちた実際的な方であったかということです。気づかされるのは、山上の教えの中、「心貧しい人」と「神の名のために迫害される人」の二つの句だけが、文法上での現在形で、あとの六つは未来形であることです。こころ貧しいとは、自分の考えや体験だけが正しいとおごらないこと、思わぬ病や不幸事や、好きな食べ物や性のあわない人との共同生活への反発などを、あきらめとは全く違う活力をもって正面から受けとって、「変えることの出来る点は変え、変えることの出来っこないものごとはそのまま受けとめる、という識別力を持つこと」にもつながってゆく。つまりは、いつも「前向きを」。―

 どの頁をめくっても心に響くものに出会えます。次の文章で結びにします。

 ― 集りの中の祈り。ひとりの祈り。これは車の両輪のように互いに助け合って、わたくしたちを少しずつゆたかにしてくれる。キリスト・イエスに、また天父である神に、いま私をとりまいているさまざまの人々に、ほんのちょっぴり今までより誠実に近づけてくれる大切な宝物が祈り。−

 
『イレーナ・センドラー』 Anna Mieszkowska
2014-01-01

『イレーナ・センドラー』 Anna Mieszkowska

               シスター Y

子ども150万人を含む六百万人が殺戮されたホロコースト。

その只中で人間としての品位と勇気を失うことなく、子どもの救済にあたった一人の女性イレーナ・センドラーがいる。ドイツのポーランド侵入が1939年。彼女はワルシャワ社会福祉局ソーシャルワーカーとして貧民や老人、子どもの食糧配布などを担当していた。貧しいユダヤ人家族も対象だった。42年、50万ものユダア人がワルシャワゲットーに隔離。発疹チフスと結核の感染症が蔓延。ユダア人以外立入禁止のゲットーに、彼女は伝染病対策員(ナース服着用)として通行証を獲得し、薬や食料配給、遺体の運搬にも携さわった。程なくユダヤ人は絶滅収容所送致が決定。イレーナは被占領政府公認のカトリック信徒中心の地下組織(ゼゴダ)に登録、ユダヤ人児童救済の責任者に指名された。子どもを親から引き離す痛みは結婚していたイレーナの心を刺した。せめて子どもの命だけでもと母親説得の一方、子どもの養子先を探した。イレーナ側も保護する側も、自らの生活を危険にさらす命がけの行為であった。ナチ党はユダヤ人を援助した家族員全部を死刑に処するとの懲罰で対応したからである。教会、修道院のシスターたちも活発に援助した。受け入れを拒否する人は誰もいなかった。子どもたちは麻酔薬を注射され、麻袋、スーツケース、お棺や道具箱に入れられて運び出された。彼らは偽の洗礼名で呼ばれ、イレーナしか分からないコードで子どもの実名等情報を記入、紙片は陶器の瓶に入れ、友人の庭に埋めた。その数2500名。救済活動はナチ党に知られ、イレーナはゲシュタポに逮捕され拷問後、死刑宣告。子どもと養子先、仲間を守るために自らの死を選んだのである。

 戦後、共産主義のポーランドはゼゴダの元会員を迫害し過去が公になるのを封じた。死刑執行土壇場で救助された彼女は瓶の記録を基に家族再統合にむけ、子ども探しを試みた。親の大半は死亡。新聞の顔写真をみた子どもたちが「私を助けたのはこの女性」と名乗り出る。彼女が世に知られるのは2000年、90歳の時。

 戦争中よりも、今の方が人間は悪くなったように思う。 文明は進んだが、大量殺裁兵器の開発は今も続いている。 それでも私は愛が勝つことを信じる。(イレーナのことばより) 
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